1の作業が終われば、ほとんどの作業が終わったも同然です。ただ、このままではROOTSには自分が表示すべき中身がどんなものかわかりません。章数やページ数等の情報を教える作業が必要になります。それが設定ファイルを編集する作業なのです。
設定ファイルはWindowsのメモ帳でおなじみの単なるテキストファイルです。上図のイメージのように、簡単に言えばワープロの文字を打っただけのファイルと考えて差し支えありません。ただし、ブラウザが扱えるのは専用の拡張子を持つファイルです。テキストファイルは普通は拡張子が.txtですが、ROOTSでは.jsになることを覚えておいて下さい。
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設定ファイルで最低限必要なのは章数とページ数の設定です。これだけでもとりあえずROOTSは動作しますが、ページ情報がわからないと不便なので、少なくとも章タイトルは記述しておきましょう。フリー版ROOTSはシンプルなためほとんど設定項目はありませんが、画像とHTMLのページを混在して電子ブックを構築する場合には、どちらかを例外としてページ毎に指定しておくようになっています。ただし、全てのページを画像かHTMLで統一すれば、設定値を1ヶ所指定するだけ(0か1かを指定)で済むため非常に簡単です。ライセンス版はページの種類を自動判別するため個別指定は必要ありません。機能が豊富な分だけ設定箇所は多くなりますが、ほとんどが値の書き換えだけで済むようになっています。
参考までに、編集作業に便利なのがエディタです。例えばフリーウェアの「TepaEditor」等は数多くの機能がありますのでお勧めです。簡易ワープロとしても使えるので、メモ帳の代わりに普段から利用すると良いでしょう。
ROOTSのひな形には既に設定ファイルも用意されているので、その編集作業を行います。テキストファイルですから当然メモ帳でも編集できますが、その際にちょっとした細工が必要です。ファイルを開く時にファイルダイアログのファイルの種類に「すべてのファイル」を選択します。そうすると編集対象が全てのファイルとなるため、ROOTSの設定ファイル(拡張子.jsのファイル)も読み込めるようになるのです。編集後はそのまま保存するだけでOKです。もし保存の際に拡張子が.txt等になってしまったら、ファイル名を.jsに書き換えて下さい。
設定ファイルの編集は初心者の方には少々とっつきにくい面もありますが、メモ帳で即座に値を変更してROOTSの動作を変えられるので、慣れればたいへん便利なものです。ROOTSは構造自体もイメージとして捉えやすい形になっているため、直感的でわかりやすいのが特長です。一般のアプリケーションソフトではデータ自体がどのような形になっているかさえ全くわかりません。ROOTSなら例えば章をそっくり別の内容に置き換えたいと考えた場合、どのフォルダをどうすれば良いか、即座にイメージすることができるはずです。ユーザーのデーターはユーザー自身が管理することで、様々な応用を可能にしています。
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