9.親機-親機で無線LANを拡張 (2015.10.28)

今や無線LANは一般家庭でも当たり前の時代になりました。私もずいぶん昔から、Buffalo(旧メルコ)製のAirstationを使って無線LANを利用しています。2~3年前からは親機を1台中継用に使って、インターネット回線端末近くに設置した親機との間で、遠距離の無線LANを構築しています。中継器を使うことで電波状態が改善され、離れた場所にある無線LAN子機でも快適に通信が行えるようになりました。

私の家では光回線端末に接続した固定ルーターの無線LANは使わず、別に設置したAirstationをブリッジモードにして使っています。IPアドレスの付与はインターネットに接続する固定ルーターに任せ、無線LAN親機は単に有線/無線ハブ的な扱いです。これまでこの形でうまくいっていたので、今回は2階でも電波状態を良くしようと思い、更にもう1台の親機を中継用に追加することにしました。

●新たな無線LANの中継イメージ
大元はBuffalo製のWZR-HP-G301NHを、中継-1にはWHR-G301Nを使用しています。機種は異なりますが同じシリーズ製品です。

入手の都合により、中継-2には図とは異なり他のシリーズ製品を使用しました。メーカー説明では同じ中継モードを持つ機種同士であれば使えるはずです。

ところが、同じブリッジモードで追加したにもかかわらず、IPアドレスが新たに設置した無線LAN親機(従属側)へ接続した端末PCに中継できないのです。中継器に更に中継する形でも、新たな中継器としてもいずれもだめでした。

私の家の親機は仕様上2段の中継が可能で、各中継器には更に2台まで接続が可能とあります。つまり大元の親機と合わせれば、最大7台まで設置できることになっているわけです。しかし、既存の設置環境は同じシリーズの機器の組み合わせですが、追加するのは別シリーズのものです。もしかすると同じシリーズ同士で無いために起こる不具合なのかもしれません。しかし、どうせなら現在の手持ちのものでなんとか無線LANを組みたいのです。その時ふと、以前に液晶TVをインターネットに接続しようと購入していた、無線LANイーサーネットコンバーターがあるのに気付きました。この機器は離れた場所の有線LAN同士を、無線LANで接続する機能を持ちます。用途としてはしごく単純明快なものですが、あるとありがたい装置でもあります。とりあえずこれでも用件を満たすことが可能なので、こちらで無線LANを組むことにしました。

無線LANイーサーネットコンバーターは子機として動作するので、今度は簡単に繋がるだろうと思ったのですが、またしてもIPアドレスを中継できない事態となってしまったのです。色々試したりネットで調査したのですが、どうも決め手となるような対策が見当たりません。コンバーターも購入当時は使えていたような気がしますが、大分前のことなのですっかり忘れてしまっています。他にも中継用に使える無線LAN親機を試してみたものの、いずれも全滅で完全にお手上げ状態です。不思議なことに一般的なUSBドングルスタイルの無線LAN子機は、従来環境の中では普通に繋がるので、親機やイーサーネットコンバーター特有の問題があるのかもしれません。

そこで親機をブリッジモードで使うのはやめて、ルーターモードで使う方法を試みることにしました。実は私の家のLANは、Windows XP以前のPCを安全に使うために、もう1つ別系統のLAN(サブLAN)を組んでいます。こちらのLANはこのままではインターネットに繋げることができないことから、サブLANの中心に設置してあるルーター(デフォルトゲート)のWAN側の端子をメインLANのハブに繋げることで、ルーターを介してメインLANの機器にもインターネットにもアクセスできるようにしています。そしてこのルーター配下の機器に、同ルーターのDHCP機能を使ってローカルIPアドレスを付与しているのです。もちろん無線LAN子機からも同様にアクセスできるので、ルーターモードならIPアドレスの問題を回避できることは既に実証済みです。

この中継用ルーターはWAN側も直接インターネット側に接続しているわけでは無いので、セキュリティは特に気にする必要がありません。そのためWAN-LAN間はスルー状態で全てのプロトコル、パケットを通すようにしています。しかし、万一のことも考えて普段はWAN側のケーブルは抜いた状態にして、完全にインターネットからは遮断した状態にしています。ルーターに制限をかければ済むことなのですが、大して知識も無いし色々調べて設定するのも面倒なので、この問題は放置したままです。単純ですがセキュリティとしては最高なので、現状の運用のままで特に不都合は感じません。

これと全く同じ形態で、Vista以降の機器を利用するメインLANの配下に、新たなサブLANを構築したわけですが、結論を言うとこれで問題無くイーサーネットコンバーターが繋がるようになりました。親機はテストしていませんが、たぶん大丈夫だろうと思います(いずれトライしてみたい)。無駄なLANの構築には違いありませんが、これで無線LAN子機からはメインとサブの2つの系統が選択できることになり、万一の回線故障にも対応できます。まあ、結果オーライと言ったところでしょう(何だか同じフレーズをよく使っているような・・・)。

それにしても、なぜブリッジモードではだめなのでしょうか。機器の不具合なのか仕様なのか、はたまた設定方法が悪いのか実のところよくわかりません。それをはっきりさせるには知識も足りないし、何よりもAirstationのマニュアルには圧倒的に情報が不足しています。本来なら実例をたくさん用意して欲しいところですが、まったくサービスできていない状況です。それどころか専門用語を並べ立てて余計わかりにくくしています。少なくともメーカーはもっとわかりやすく伝える努力が必要ではないでしょうか。ブリッジモードはルーターの機能を制限した形で実現していることから、メーカー側もおまけ程度にしか考えていないのかもしれません。普通の家では多段の無線LAN中継などさほど需要が無いので、宣伝文句の割には力を入れているとは思えない感じです。いずれにせよブリッジモードがだめならルーターモードを試してみることをお勧めします。

<補足>
今回接続できなかった原因がどうしても気になったので、現在大元で使用している親機と同じものをもう1台入手してみました。これを使って上記で最初に失敗した方法の中継機を更に中継する2段構成を再度試します。結果、ブリッジモードでAOSSによる自動接続を実施したところ、いとも簡単に成功してしまいました。どうやら同じシリーズの機器同士であれば繋がるようです。メーカーの説明では対象機種全てで互換性があるように書かれていますが、実際にはシリーズが異なると接続できませんでした。どうせ他の機器との組み合わせなど、メーカーでもろくにチェックしていないのでしょう。まったくこの結果には呆れてしまいますが、コンピューター業界というものは得てしてこういうものなのです。彼らにとっての常識とは、「気に入らないなら他を使え」なのだから取り付く島もありません。

●実際の中継形態
前と同じ図ですが、これが最終的な形態です。大元と中継-2にはBuffalo製のWZR-HP-G301NHを、中継-1にはWHR-G301Nを組み合わせています。これらは同時期の同じシリーズ製品なので相性も良いと思われます。初期の目論見通り、2階にも無事中継することができました。恐らく同一のシリーズ機器ならば、どのような組み合わせにしても大丈夫なのではないでしょうか。

なお、イーサーネットコンバーターのところで書いたように、その後別シリーズの親機で試したところ、やはり正常には繋がりませんでした。つまり、このような中継を行うには同じシリーズの親機同士が必須条件なのでしょう(最近の機種はわかりませんが・・・)。




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