1.Raspberry Piについて (2015.2.15-2024.1.28)

私はつい最近(2015年初旬時点)までRaspberry Piを知りませんでした。もちろんこれがラズベリー入りのパイ(食品)で無いことは明らかです。では、その正体は・・・

「手の平に乗るほど小さなパソコン」と言うのがもっとも近い表現だと思います。下の写真を見て下さい。これがRaspberry Piそのものです。クレジットカード位のサイズのボード(基板)に各種電子部品が乗っています。完成品で売られているので、ハンダごてを握ったことも無いという人でも安心です。

<注意>掲載文は古い情報のため、補足/追記で内容を補填しています。
●製品について
現在A、A+、B、B+の4種類のモデルがありますが、B+はBの改良版なので実質的には3種類になります。写真のものは最も高機能なB+です。電源はスマートフォン用の充電器が利用でき、MicroUSBコネクタでRaspberry Pi本体と接続します。ボード上にはHDMI、USB、LAN等のコネクタ類が付いています。写真の上部にあるのがGPIOと呼ばれる独自の入出力ポートです。このおかげで外部の機器を制御することができます。テキストには説明がありませんが、左端のコネクタはDSIと呼ばれる液晶ディスプレイ用の端子。専用のハードウェアが必要なので、使用する機会は今のところ無さそうです。

ボード価格は4700円(税込5076円)でパーツショップで購入。amazon等の通販でも購入できます。

さすがにボードだけではどうしようも無いので、早速学習に必要なものを揃えていきます。

●必要なもの
私は手持ちのパーツに加えて、近くのパーツショップや家電量販店で揃えました。価格は参考までに。

●ケーブル付の電源(5V、2.4A)
 価格は1080円(税込1166円)
●MicroSDカード(メモリー):16GB
 価格は1280円(税込1382円)
●HDMIケーブル
●LANケーブル
●USBキーボード・マウス
ケーブル類やキーボード、マウスは手持ちのPC用を使います。

テキストの第1章にボードの詳細や動作に必要なものが書かれているので、よく読んで参考にして下さい。途中で電源や記憶容量が足りなくなっても困るので、最初からある程度オーバースペックを見込んで揃えた方が良いでしょう。電源は最低でも700mA以上必要で、USBへの給電等を考えると2A位はあった方が良いと思います。MicroSDカードは8GBあれば足りますが、価格も安くなっているので16GBにしました。速度は現在最高速のCLASS10(CLASS4以上が必要)にします。

また、ボードもむき出しのままでは静電気等で壊れる恐れがあるため、何らかのケースも用意した方が良いと思います。市販品で専用のケースも用意されています。本機の表示用ディスプレイには液晶TV(HDMIで接続)も使えますが、できれば専用のモニターを用意したいところです。

●ケースへの組み込み
ボードだけでは取り扱いが心配なので、オークションで市販ケースを購入しました。写真は実験に適したアクリル製のものです。価格は680円(プラス送料80円)でした。安価だし見た目も良くて設置も安定するのでお勧めできます。
●ケースサンプル
上記の他にも箱状のケース(写真下)等入手しやすいものがいくつかあるので、好みに応じて購入すると良いでしょう。

上記の他に本機の環境を構築するためにパソコン(WindowsまたはMacintosh)が1台必要です。ソフトはインターネット上からパソコンにダウンロードして利用します。次はボードを動作させるために必要な作業をしましょう。

<補足>
本機B+を入手した同じ頃、新型のRaspberry Pi 2 Model Bなるものが発表になっていました。仕様からすると速度が6倍にもなる等、性能が飛躍的にアップするようです。価格も据え置きだとか。う~ん、何やら複雑な気分ですが、処理速度を除けば内容にさほど違いは無いので、今回は学習用と割り切るとしましょう。

<追記(2020.2.1)
長い間放置することになったこのコーナーも、2020年になって再開することにしました。最初に企画して5年経過し、その間にもRaspberry Piはバージョン4となり、性能が大幅にアップしています。最上位のmodel BではRAMも最大4GBモデルが登場し、CPU処理性能もローコストな最新デスクトップPC並みになりました。USB3.0やギガビットLAN搭載等、実用的にも必要十分な性能を備え、単なる実験マシンではもったいないくらいです。この先、Raspberry Pi の応用を真剣に考えたいと思います。

<追記(2024.1.28)
RasPiはモデルBではバージョン4にメモリ8GBモデルが追加され、更にバージョン5も登場したことで、組み込みマイコンと言うよりも超小型PCと呼んだ方が適切だと思える存在になりました。その分価格も高騰し、手軽に扱える存在では無くなってきているのも事実です。安価なZEROモデルもありますが、GUIで操作するには非力なため用途は限られてきます。現時点で個人的にはバージョン3または3+が手頃な感があって、もっぱら中古品を利用している次第です。これも個人的な見解ですが、RasPiそのものも岐路に立っているのではないでしょうか。元々学習用に安価なコンピューターを供給する目的で作られたRasPiですが、次第に高性能を求められて実用に使われて行く反面、初期の目標からは遠ざかっていると思えます。果たしてこの先RasPiはどうなるのか、その展開によっては他のコンピューターへの転換も視野に入れる必要があるかもしれません。