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6.Apple iPod nano(第2世代) (2015.9)
入手先:オークション それまで日本の独壇場のような携帯音楽プレーヤーに、革命をもたらしたAppleのiPodシリーズ。nanoは機能を絞り込み、小型で携帯性を重視したことから、爆発的なヒット商品となったものです。初代はバッテリー問題でリコールがかかりましたが、以後は現在の7代目に至るまで、大きな問題も無く着々と進化を遂げてきました。この2代目は音楽プレーヤーに特化しており、携行するのに程良い大きさで操作もシンプルです。更にクリックホイールと言う独創的な操作機能を搭載し、直感的に扱える点が斬新でした。液晶パネルでの操作も悪くはありませんが、指先の感覚だけで音量調節や曲の移動ができるのは素晴らしいと思います。 私は6代目も持っていますが(実はずっと携帯音楽プレーヤーは眼中に無く、初めて購入したのがこれ)、小さ過ぎることと液晶パネルのタッチ操作にやや違和感を感じていました。温故知新では無いですが、古い2代目を手にすることで、改めてiPod nanoの良さを再確認したと言えます。とにかく大きさが手に絶妙にフィットし、クリックホイールが前述したように抜群に便利です。5代目までは同様の操作系で、3代目以降は画像を扱えるようになったりカメラ機能が付いたりと、音楽以外の付加機能が加わりました。別に音楽プレーヤーにそんな機能は必要無いので、2代目があれば事足りると思います。 そんな2代目も発売からかなりの年数が経過し、壊れたり不調になったジャンク品が大量に出回るようになってきました。故障を大別すると 実は私も3年位前に2代目nanoの中古を入手してから、amazonでバッテリーを購入した口です。当時3個買って2個は既に使っていましたが、まだ1個残っていたので有効活用することにしたのです(捨てるのももったいないので)。オークションを見ていると、当時よりも遥かに沢山のジャンク品が出品されていることがわかり、ついでなのでいくつか入手してみました。2コ1や3コ1で良品を仕立てるのも良いと考えたのです。 以前にバッテリー交換を行った時は、正直言ってよくこんなものが修理できるものだと感心しました。組み立ても然りです。あまりに部品が細かくてクリアランスも小さく、細心の作業が要求されるためです。特にバッテリーが劣化したものはそれ自体が少し膨らみ、ケースの中で圧迫されて分解時に中身が容易には抜けなくなります。クリックホイールのフレキシブルケーブルもコネクタも華奢で、中身を抜く際にガードしておかないと簡単にケーブルが切れてしまいます(一度失敗)。しかも交換用のバッテリーは純正品よりも0.1~0.2ミリ位厚く、ケースの中にすんなりと入ってくれません。液晶パネルの周囲のホコリよけもブレーキになって、中身を戻す際に邪魔になります。ビスも恐ろしく小さく、落としたらすぐに行方不明になります。 そんなわけで、初めての修理は成功はしたものの大変な苦労を伴いました。その時はもう二度とごめんだと思ったのですが、実はそれ以後数回トライしています。それにしても慣れと言うのは不思議なもので、回を重ねるごとにコツをつかみ、今回の修理ではあっけなく分解・組み立てができました。バッテリーのリードのハンダ付けは少々手こずりましたが、これは加齢によって目が悪くなったのと、最近ハンダ付けをほとんどやっていなかったせいです。 今は2代目は古い商品ですが、それでも状態の良いバッテリーなら10時間程度は再生できる能力を保持しています。ジャンク品同士で部品を調達すれば、まだしばらくは修理して使えると思います。さすがに2代目の修理も少々飽きたので、次は他の世代のものにチャレンジしてみようかとも考えます。余談ですが、第1世代はバッテリーのリコールがかかっているので、appleは無償交換を行ってくれます。それがなんと、最新のモデルに交換してくれる太っ腹です。私も2代目の修理を行う前に試してみましたが、当時の6代目の新品が送られてきました。もっとも、その情報を知っている者も多く、第1世代のジャンク購入に半額近い出費が必要だったのですが。今でもこの方法は有効らしく、ネットでは第7世代品と交換された例も上がっています。さすがに今はそんな気力はありませんが、試したいと思う人は下記URLからどうぞ。 https://supportform.apple.com/201110/ (2018年2月現在、上記URLはアクセスできませんでした。さすがにサポートは終了したようです。) しかし、このページURLはアップルのサイトを見て回ってもなかなか辿りつけないでしょう。話題になった当時とは違い、今では裏方でひっそりと行っているサポートです。本音ではやりたくないサービスに違いありません。ただ、ネットを探ればすぐにこの情報は見つかるはずで、現に私も1分もしないうちに手に入りました。 さて、色々nanoに関する話をしてきましたが、今回入手したジャンク品に話を戻します。症状は液晶が正常表示しないというものでした。実際現物を見てみると、垂直同期がとれていないのかほとんど画面が判別できません。うまくすれば故障原因は液晶コネクタ部分の接触不良で済みますが、大抵は液晶自体か駆動回路の故障のいずれかです。現物はどうだったかと言うと、駆動用ICが焼損していました(中央に焼け跡)。これなら液晶も無事かもしれないので、とりあえず部品としてストックしておきます。ちょうど手元にクリックホイール不良で操作できないnanoがあったので、中身をそっくり入れ替えることにしました。組み換えだけなので今回はさほど時間はかからず、ほどなく無事正常品が1台完成です。幸いバッテリーは16時間位持つようなので、外して部品としてストックしておきます。バッテリー不良のジャンク品は多いので、いずれ有効活用できる日が来るかもしれません。
最後に1点、nanoの第2世代にまつわる恐ろしい出来事を紹介しておきましょう。初めて興味を持った当時、バッテリーが劣化したnanoをずっとACアダプタに接続したまま使っていました。ところがある時、液晶の真ん中あたりに黒い点のようなものがあるのに気付いたのです。何だろうと思って眺めていると、黒い点からヒビが現れてみるみる数が増し、四方に広がって行くではありませんか。よく見ると液晶の中央付近が盛り上がっています。やがてピシっと言う音がしてヒビが一気に全体に広がりました。そこで初めてnanoが危険な状態にあることに気付き、慌てて電源を抜いたのでした。 分解してわかった結果はこうです。劣化したバッテリーに通電を続けることによって内部にガスが発生し、その圧力でバッテリーが膨らみ、後方から液晶パネルを押し出すことによって液晶が変形してガラスが割れたのです。あのまま通電を続ければ、恐らくバッテリーが破裂する事態になっていたと思います。つまりバッテリーの問題は、第1世代に限ったことでは無いということです。欠陥を問えるかどうかはわかりませんが、充電制御回路が正常に機能していなかったことは確実です。もしかすると、たまたま回路故障が起こった稀なケースなのかもしれませんが、実はバッテリーが膨らむ現象は他でも度々目にしています。 初期の段階では液晶の中央辺りが前面の透明プラスチック板に接触し、水が溜まったように見えるようになります。液晶が漏れていなくても接触だけでそのように見えるようです。これが更にひどくなるとヒビ割れにまで発展するわけです。もしも手持ちでこのような状態のnanoがあったら、即座に使用をやめた方が賢明です。破裂の状況を見てはいないので、実際にそこまでに至るかどうかはわかりませんが、発火や破裂する事態になれば人命に関わる事件にも発展しかねません。nanoにも使われているリチウムイオン電池は、これまで様々な事故を起こしています。ノートパソコンのバッテリーの発火や爆発は時々話題になるし、比較的最近ではボーイング787のバッテリー焼損の例もあります。大電力を発生させる優れた電池ではありますが、危険な一面も持ち合わせていることを理解しておく必要があると思います。 <補足(2017.8)>
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