4.MP4 PLAYER NEXY (2015.7)

更に驚きの価格のMP4携帯音楽プレーヤー。

入手先:中古ショップ
価格:324円(税込)
付属品:ステレオイヤホン、USBケーブル、ソフトウェア(CD)、取扱説明書

●パッケージの中身。
ごく普通の内容です。全体的に仕上がりも良好で、日本製と言われても違和感はありません。2.で紹介したMP3プレーヤーの後継機のようですが、その差は歴然としています。

入荷仕立てのジャンク箱に放り込まれていた携帯音楽プレーヤーです。第四世代のiPod nanoにかなりよく似たデザインの商品に見えます。パッケージ入りで見たところ新品のようだった(実際、新品だった)ので、早速ゲットしてみました。前にMP3のプレーヤーを紹介しましたが、販売されていた店は異なります。最近はこの手の型落ち品が多く出回っているのでしょうか。こちらは一品物で、他に第三世代のiPod nanoによく似たモデルも1個ありました(こちらも恐らく新品)。ついでに購入しておけば良かったと悔やみます。

前回入手したMP3プレーヤーと同様に、説明書やケーブル、イヤホン、更にソフトまでも完備したまっとうな商品でした。商品の作りもかなり良く、本家のiPodと比べればもちろん様々な面で劣りますが、商品としては十分良く出来ていると思います。MP3モデルで改良すると良くなる点を列挙しましたが、かなり満足いくレベルで改良していることがわかります。しかも液晶パネルを搭載して、MP4の動画までもが再生できる代物です。発売元の会社が同じ(社名は異なるが同じ住所)なので、恐らく製造メーカーも同じだと推測します。こんなわずかな期間(たぶん3年位です)で、これほどの進化を遂げたとはまさに驚きです。外観上からも雲泥の差が見て取れます(下の写真と比較)。

●新旧デザイン比較
左がMP3プレーヤーで右がMP4プレーヤー。その差は一目瞭然です。

液晶パネルはカラー表示のそこそこ高密度なもので、輝度も彩度も必要十分です。パネルにはちゃんとビニールの保護も付けられていて、MP3の音楽、MP4の動画再生と高機能なものです。スイッチ類の感触も大分良くなり、音質も更に向上しています。本家iPod nano自体がさほど音質が良いわけでも無いので、実用面で劣る部分はあまり無いと感じます。通常の売価はわかりませんが、廉価であれば十分なアピール度のある商品です。もちろん今回はジャンクと言うことで格安でしたが、少し前までこの手のコピー品のようなものはヤフオクでも大量に格安販売されていたのを思い出します(その割りに送料がバカ高い)。改めてチェックしてみても今は見かけないので、意匠等の面で問題があったのかもしれません。

このプレーヤーで再生できるファイルはMP3、MP4等いくつかあります。フォルダもルートには使えるようなので、ジャンル毎にファイルを分類すること等もできそうです。MicroSDカードを記録媒体に使い32GBの容量まで扱えます。付属品のUSBケーブルは音楽等の転送に使うものです。MicroSDカードを取り替えるだけで他の音楽コレクションを手軽に聴けるので、個人的にはAppleのシステムよりも遥かに使いやすいと思います。イヤホンは安っぽさはあるものの、以前のものより良くなっています。電源は充電式の内蔵バッテリーです。個人的には電池式の方が安心なのですが、小型化もあって乾電池が入る余地が無いので止むを得ないとも言えます。どの程度耐久性があるかわからないので、とりあえず様子を見るとしましょう。もしも十分な耐久性があるなら、安物と侮れない商品です。ボタンは全部で5個。兼用ボタンの関係で少々使い勝手が悪いですが、慣れれば特に支障は無さそうです。Appleのクリックホイールは使いやすいので、同じような機構があるとなお良いのですが。

それにしても、中国製が安かろう悪かろうと侮っていた時代は次第に過去のものになりつつあります。安価にこのような商品が入手できるのはありがたいですが、日本製品の優位性が次第に崩れつつある現状を考えると複雑な心境です。かつてのアメリカ製品に対する日本製品の評価同様に、やがては製品の優劣が逆転する時が来るかもしれません。そもそも工賃や材料費が安いというだけで安易に海外生産に走り、技術を流出させてしまった日本企業の罪は大きいと思います。そこにはかつてアメリカが抱いたような、先行者の驕りがあったのではないでしょうか。高みから見下していると思っているうちに、いつの間にか自分が下から見上げていたのでは、他山の石もあったものではありません。そのことに企業経営者はもっと早く気付くべきだったのです。

<補足>
2021年に入って6年越しの通電をしてみました。最初は充電して使えたので感心しましたが、ほどなくボタンの反応が悪くなり全く効かなくなりました。ボタンを押そうにも、クリック感どころかそもそも押せません。結局分解して原因を調べ廃棄することにしました。分解はiPod nanoより遥かに簡単ですが、基板が何かに引っかかって出てきません。どうやらボタン部分が取り出しの障害になっているようです。どうせ廃棄するものなので、ドライバーをねじ込んで無理やり取り出しました。取り出してみると原因は一目瞭然でした。バッテリーがパンパンに膨らんだ結果、ボタン部分を外に押し出して引っかかっていたわけです。

写真を撮り忘れたので紹介できませんが、バッテリーはごく小さいリチウムイオンタイプです。恐らく品質が悪くて長期保存の間に劣化したのでしょう。充電によって内部にガスが発生し、結果的に膨らんだと推測されます。バッテリーはiPod nanoでも説明したように、度々危険性が指摘されるものです。実際iPod nanoでも膨らんで故障に至ったわけで、特に長期経過したものは注意しなければなりません。最悪の場合、充電時に発火したり爆発するので、適当なところで廃棄した方が賢明なのかもしれません。もちろん廃棄する際も注意が必要で、例えばごみ収集車内で火災を起こさないように、きちんと分別して出すようにして下さい。




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