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35.自作PC APU搭載<FM2A85X-ITX> (2019.4.26-2019.5.1)
引き続きMini-ITX規格のマザーボードを組み込んだPCの紹介です。今回はAMD製APUを搭載しています。APUとはCPUにGPUを統合したもので、コストパフォーマンスに優れた製品です。初期にはFusion APUと呼ばれていました。当時はGPU側こそ高性能でしたが、CPU側ではインテルにかなり後れを取っており、APU自体の販売にも苦戦していたようです。しかし、その後の性能の向上は目覚しく、現在のRyzenでは互角以上の戦いができるようになりました。今回採用したのは2012年発売のコードネームTrinityと呼ばれるシリーズの1つ、A8-5500です。インテルならCore i3-3220程度のCPU性能になるようで、あまり高性能とは言えません。しかもA8-5500が4コアに対してCore i3-3220は2コアであり、互角と言っても1コア辺りの性能はi3の方が倍くらい上です。シングルコアでの動作では太刀打ちできません。内蔵GPU性能はA8の方が上ですが、専用グラフィックボードと比較すれば五十歩百歩の差に過ぎません。それでもオンボードグラフィック(APU内蔵)のみなら、マザーボード全体では省エネにもつながります。性能的に見ても普段使いなら十分でしょう。ケースは以前に紹介したRAIJINTEK製のMETIS PLUSで、数有るモデルカラーの中からレッドを選択しました。デッドストックの未使用品を入手出来たので状態も良好です。
それでは今回組んだPCの部品概要です。 メモリーは8GB実装しているので、OSはWindows 7の64bit版をインストールします。Mini-ITXながらオンボード機能が充実しているため、拡張ボードは無しです。マザーボード上にS-ATAコネクタが6基あるため、全て活用できるようにSSD×1、HDD×2(RAID)、HDD×1(SINGLE)、外部eSATA×2としました。最後のポートはスロット金具での増設です。マザーにもeSATAが1基付いているので、ストレージを最大3基まで外部接続できます。CPUのTDPは65Wと割合少なく、別途グラフィックカードも実装しないことから、電源は200W程度あれば十分と考えました。実際発熱も少な目で、省エネ性も悪く無いと思います。
FM2A85X-ITXには内部にもUSB3.0コネクタを装備しているため、フロント上部にあるUSBコネクタも有効に使えます。装備が充実しているのは良いのですが、電源コネクタやフロントパネルコネクタ等、各種コネクタの配置が独特で、結線に支障が出る部分もありました。ボードサイズが小さくて部品のレイアウトにも苦労するのでしょうが、変則的な配置は困りものです。
最近ではMini-ITXのような小型のマザーでも高い性能を追及できるようになり、しかも省エネ性能も年々向上しています。ただし、新しいもの程Xp等の古いOSに対応しなくなってきており(ドライバが提供されない)、しかもOSのインストールに制限をかけるような措置が取られるようになり、だんだん扱いにくくなってきました。セキュリティ上の対策もあるのでしょうが、そろそろ自作PCにも終焉が訪れつつあるのかもしれません。私個人の新規PC製作も終わりに近付いています。今後ご紹介するPCの大半は、これまでにストックしたPCの再チェックを兼ねたものになると思います。Windows95等の古いマシンもあるので、よりレトロな雰囲気が味わえるかもしれません。 一般用途ではPCからスマホやタブレットに移行し、高度な専門分野でハイスペックのPCが使われる、そんな二極分化が進んでいるのでしょうか。WindowsにしろMacにしろ、今の延長線では劇的な変化を遂げることも無いため、次の根本的なOSの大変革がいつ訪れるのかはわかりません。量子コンピューターのような形でハードは益々進化するでしょうから、いずれは人工知能を中核とするような新たなシステムが生み出されるかもしれません。恐らくOS自体が終焉を迎えることになり、そうした時代には自作PCなる言葉も死語になっていることでしょう。
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