18.KENWOOD KA-V6000 -AVアンプ- (2015.12.26)

5chアンプ構成を採用した重量級AVアンプ。多機能学習リモコンも付属。

本機はバブル真っ最中の1989年頃に登場したAVアンプです。大型の電源トランスを搭載し、重量が15kgもあってどっしりと重いです。ドルビープロロジックサラウンドデコーダーやデジタルディレイ回路を搭載し、豊富な入出力端子を備えています。TVにスーパーインポーズで情報を表示する機能もあり、非常に凝った作りです。一方でツマミ類やインシュレーターがプラスチックとコストダウンも図られていて、高級機と言うには少々物足りない点もあります。リモコンで音量の増減が操作できますが、この時代のボリュームは電子式では無く、モーターでメカニカルに動かしているのが興味深いところです。

背面にはずらりと入出力端子が並びます。映像関係の端子もあるので、オーディオアンプに比べて数が多くなっています。この時代のビデオ用はS端子とRCA端子ですが、後の機種ではD端子やHDMI端子が搭載されるようになります。インターフェースも時代と共に変遷しているのがわかります。

バブル期はとにかく贅を尽くした傑作が登場した時代で、物量を投入したマニアックな製品も多くあります。どうでも良いような所にやたらと金をかけたりして、現在のようなコストダウンの極致と言える製品作りとは正反対の設計思想でした。それがまた独特の魅力となっていて、入手するならやはりこの時代のものは外せないと思えます。既に25年以上経過していますが、良質の部品を惜しげもなく使っているため、修理してでも復活させる価値があるものが多数存在します。大切に扱われていたケースも多く、運が良ければ極上品が破格値で入手できることもあります。

丁度中古のカセットデッキに凝っていた最中で、その良質な音をスピーカーでも楽しみたいと思っていました。我家にはその昔購入した中堅のAVアンプが1台ありますが、長い間オーディオから離れていたせいで壊れて放置したままです。この際なのでもっと高級なアンプが欲しいと思って物色していたところ、目に留まったのが本機というわけです。動作未確認と言うことでリモコンも付属してなかなかの美品だったのですが、やはりと言うか残念ながら故障品でした。付属リモコンが学習タイプのものだったので、これだけでも使えれば十分出費はペイする勘定です。結果的にリモコンは動作OKだったのでラッキーでした。(もっとも簡単に壊れるものでもないのですが・・・)

●修理部位
入手時には電源プラグを挿したとたんに電源が入るジャンク品でした。当初は電源回路の不具合と思っていましたが、同型の動作品を入手して調査したところ、フロントパネルの制御基板にあるリセット回路(写真のRESET SYSTEMの部分)のトランジスタ(2SA733)故障と判明。既に製造されていない部品のため代替品(2SA1015)に交換しました。部品代は50円程度。こんなことで復活するのだからジャンク修理はやめられません。

残念ながら我が家にはサラウンドを試す環境に無く、今やオーディオ機器は最近入手したカセットデッキが数台ある程度なので、本機の実力の程はわかりません。いずれ環境を整えたいものですが、オーディオは奥が深いの果たしてどうなることやら・・・。




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