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13.aser Aspire L5100 (2015.4.19)
acerは台湾のITメーカーで、パソコンやサーバーを中心に、記憶装置やディスプレイ等の周辺機器を製造・販売しています。日本では比較的最近になって知名度が上がってきましたが、同社の歴史は結構古くて1976年に創業です。当初は工業デザインやマイクロコンピューター関連の輸入販売を行い、その後はボードマイコンの製造・販売に乗り出し、Apple II の互換機を経て現在のAT互換機を中心とするパソコンメーカーとして台頭してきたようです。直近でのデータによれば、世界第4位のシェアを持つパソコンメーカーです。比較的没個性なAT互換機の世界にあって、同社はなかなかユニークなパソコンを多く輩出しています。その点では個人的にMouseComputerと似たイメージを持っていますが、製品の性能や品質面ではacerの方が優れていると思われます。 本機は写真のように縦型を基本としていて、液晶TVの横に置いても違和感の無いデザインをしています。HDMI出力も備えることから、リビングパソコンとしての用途を強く意識しているようです。以前に紹介したMouseComputerのLM-M100Sと似た感じに見えますが、その性能差は歴然としています。価格帯も全く違うので比較するのは酷ですが、実用性を重視すれば迷うこと無くこちらになるでしょう。 本機の概略仕様を紹介すると、CPUにはAthlon 64 X2 5600+(2.9GHz)のデュアルコアを採用、メモリーは標準で2GB、HDDは3.5インチタイプで320GBが搭載されています。光学ドライブはスロットインのスリム型スーパーマルチタイプです。OSはWindows Vista Home Premiumで、メーカーからはXpとVistaのドライバが公開されています。同じ周波数のデュアルコアでもインテルのCore2 Duoより性能が劣るので、処理速度を考えればXpで稼動させた方が快適に使えます。しかし、リビングパソコンとしてホームページを閲覧したりネット動画の再生等も考慮すると、インターネットを中心とした環境が必須となるため、サポートが終了したXpよりもVistaで運用する方が安全です。 さて、今回入手したL5100は起動しないジャンク品で、通電はするもののやはりPOSTしない状態でした。もっともあらかじめ本機の不具合を解消する情報を得ていたので、入手の動機はそれを確認したいという興味からでした。内部にアクセスするには、背面のビスを1本外してサイドパネルをスライドするだけなので簡単です。早速中身を見てみましょう。
結論から言うと、起動しない原因は情報通りボタン電池の消耗でした。電圧を測ってみると完全に消耗していたので交換してみたら、あっけなくPOSTするようになりました。ネットで色々調べてみると、本機以外でも同社のパソコンはこの電池の消耗で起動しなくなるケースが多いようです。経験的に10年程度は持つはずの電池が比較的短時間で消耗するのは、電池の品質が悪いかバックアップ回路に問題があるのでしょう。適当な時期での買い替えを狙って、意図的に消耗を早めているのかもしれません(ジャンク好きには好都合ですが・・・)。 本機の場合、光学ドライブの故障品もよく見かけます。スロットインタイプは種類も少なく、部品の調達は割合困難です。デザイン上の都合もあるでしょうが、メンテナンスを重視するなら普通のトレイ式の方が良かったと思います。メディアにシール等が貼られていたりすると、内部で剥がれ落ちたりする原因にもなります。個人的にはスロットインタイプはトラブルも多いので敬遠したいところです。 本機の場合、エアーフローのため吸気側の底面が細かなメッシュになっていて、ここにホコリが付着して空気の流れを遮断し、内部に熱がこもってHDDの故障等を引き起こします。同様にエアーフローが悪化して内圧が低くなると、光学ドライブのスロット部分からの吸気によって内部にホコリが付着し、結果的に光学ドライブの故障にもつながります。背面のファンも含めてエアーフローが安定的に働くよう、定期的なメンテナンスが欠かせません。
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