4.lenovo ThinkCentre A61e Ultra Small 【6418】 (2015.1.20)

小さくて省エネ、アイデア満載の優等生ビジネスパソコン。

小さい物好きの私には外せないパソコンの1つがこれです。一見してコンパクトだと感じるその筐体には、実用的なアイデアが満載です。デザインもシンプルで個人的には好みの部類に入ります。まずは順に本機の特長を見ていきましょう。ケースは側面のノッチをスライドさせることでカバーが開く構造です。ところが、本機の場合はどちらがカバーなのか良くわかりません。なぜならHDDや光学ドライブ等の重量部品が本来のカバー側に付いており、マザーボードは底面の平たいベース(シャーシー)に付いているからです。部品の配分としてはカバー側の方がメインになっているので、ベース側がカバーのように見えるわけです。

本機は横型にデザインされていて、ディスプレイは天板の上に置くようになっています。そのため上部は丈夫(ダジャレでは無い?)に作る必要があります。どうせ丈夫に作るなら、重量物を天井からぶら下げてしまえという発想から、このような配置になったと思われます。ユニークな逆転の発想には脱帽するしかありません。しかも発熱の大きいHDDが上になることで、マザーボードにも影響を与えにくいデザインです。また、下にあるCPUの熱は上に行くため、まとめて後部のファンから排気すれば良いことになります。なるほど、実に合理的で優れた設計と言えます。ファンは防振用のゴムで固定されており、稼動音も静かで言うこと無しです。

内部-1(ベース)
カバーのように見えますが、こちらが本体の下側ベースです。マザーボードが乗っているだけで軽いので、本体を開いた時は置き方を工夫しなければなりません。
●内部-2(カバー)
本機は上側にHDDやDVDドライブといった重量物が乗っています。写真の左上に排気ファンがあり、CPUやHDDの熱を効率的に排出します。シンプルに良くまとまっており、ドライブ類も着脱が簡単でメンテナンス性に優れています。

CPUはヒートシンクだけでファンはありませんが、エアーフローを考えた上のことだと思います。ヒートシンクはビス止めなので、CPUの交換はやや煩わしく感じます。同社の場合、レバーによってワンタッチでヒートシンクが外れるタイプが主流で、同じような構造を採用すべきでした。ドライブ類は同社お得意のワンタッチ構造で、簡単に着脱できるのが特長です。光学ドライブにはラッチ用に補助金具が必要なため、できればマウンタ側で一体化すべきでした。同社のビジネスマシンの特長なのか、本体には小型のスピーカーも内蔵しています。ビープ音だけで無く普通にサウンドも出せて便利です。USBは前2と後ろ4で一般的です。

マザーボードはすっきりまとまっており、無理やり部品を詰め込んだ感はありません。ドライブ類は普通のデスクトップ用が使えるため、交換の際も安価に済むのが嬉しいところです。さすがにメモリーだけはノート用の物が付いていますが、小型化のためやむなしと言ったところでしょうか。後部側から見て右端にも何かのインターフェースが付く痕跡が伺えます。実際にはこの部分のオプションは無く、企画段階では無線LANやシリアル/パラレルポート等を付けるプランがあったのかもしれません。小型のため拡張性に乏しいのは残念ですが、ビジネス用途を考えればむしろシンプルで良いとも思えます。処理能力もそこそこ高く、バランスの取れた優れたパソコンです。

本機の概略の仕様は次の通りです。CPUはAMD Athlon DualCore BE-2350(2.1GHz)で、TDPが最大45Wの省エネ型です。HDDは3.5インチS-ATAの160GB、RAMはDDR2-PC5300(ノート用)1GB、DVD-ROMドライブを搭載します。OSはWindows Vistaなので2GBへ増設したいところです(むしろ必須!)。XPへのダウングレードモデルもあるようなので、個人的にはXPでの使用をお勧めします。電源は内蔵しておらず、ACアダプタが付属します。これも小型化と発熱対策の結果なのでしょう。ただ、アダプタが少々大きいのが難点です。ノート用とまでは言いませんが、もう少し小型だと扱い易かったと思います。

なお、ディスプレイ出力はRGBのみです。同じ筐体を採用したモデルの中にはM57【6394】のようにDVI出力も備えた物や、RGBでは無く最新のディスプレイポートを備えた物もあります。また、CPUにインテル系のCore2 DuoやCeleronを採用したモデルもあり、バリエーションもかなり豊富です。ビジネス系のため地味な存在ではありますが、その設計思想には光るものがあります。

<補足>
本機は私にしては珍しく、修理用の故障品ではなく正常動作品(中古)を購入しました。たまたまきれいな良品を見つけたことと、価格が想定以上に安かったからです。lenovoのパソコンは玉数が多いせいか人気が無いのか、同じようなスペックのパソコンと比べて相場は低いようです。特にビジネスモデルは顕著なので、コストパフォーマンスがとても良いと感じます。CPUのサポート範囲もメーカー製の割には広いようなので、例えばCeleron機を安く購入してCPUをCore2 Duoに交換する等、安さとパワーを両立させることが容易にできる点もお勧めです。




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