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2.lenovo ThinkCentre A55 Small 【8706】 (2015.1.19)
lenovoは中国のパソコンメーカーで、その前身はかなり古くからあって、元は国の機関から始まったようです。2004年にIBMのパソコン部門を買収してから、世界的に脚光を浴びるようになりました。知名度の関係で当初はIBMロゴを製品に付けていましたが、次第にlenovoと併用するようになり、やがてlenovoに1本化されていきます。中国メーカーということで、個人的には気にも留めていなかったのですが、価格が安いこともあって一度は触れてみようという気になりました。実際には本機が体験第一号では無く、同社のパソコンをいくつか見ていく過程で入手した1台です。 ThinkCentreはビジネス向けのデスクトップブランドで、本機のシリーズナンバーはA55 Small、型番は8706です。ビジネスライクな味もそっけも無い名称で、製品にかける意気込みなど微塵も感じません。IBMブランドからの移行期の製品のため、パネルには両方のロゴが入っていました。悪趣味なのはlenovoは大型で豪華なプレート銘板なのに、IBMは目立たない薄い印刷であることです。いかにも自分達(中国)が、天下のIBMを手中に収めた(アメリカに勝った)と言わんばかりです。 そんなわけで第一印象はあまり良くありませんでしたが、入手した製品は非常にきれいでほとんど使われた痕跡が無い状態でした。元の所有者は友人から貰ったらしいのですが、自分では使わずに手放したようです。まあ、これは方便であって、何らかの問題があったから手放したという見方が妥当でしょう。一応抜かれたような部品も無く、OSも入っているようなので起動を確認してみましたが、案の定途中でフリーズしてまともに動作しませんでした。本機はDtoDリカバリができるので、次にリカバリを実施してみましたが、これも最終段階でフリーズして動かない始末です。やはり何らかの問題を抱えているのは間違い無さそうです。HDDを取り出して確認したところ、稼動時間が200時間にも満たないもので、外観通りほとんど使われていないことがわかりました。それなのに、なぜ? 疑問を持ってネットで調べてみると、どうやらこの機種はマザーボードに粗悪な電解コンデンサを使っていて、当初から起動しなくなる故障が多発したようです。手元の機種も電解コンデンサの1個に若干の膨らみがあったので、不具合との関連が疑われます。もっとも、たった200時間程度でダメになる部品で出来ているパソコンなんて・・・、と言うわけで深く追求するのも面倒になったため、部品取りにしてそのまま放出することにしました。 結局、第二印象も最悪に終わりましたが、他にも同社のパソコンをいくつか見てきた経験から、私は結構lenovoブランドを気に入っています。本機も色々とアイデアが凝らされていて、メンテナンス性も上々だからです。それらを紹介する前に、本機の仕様を簡単に説明しておきましょう。CPUはインテルのCeleron 420(1.6GHz)、メモリーは標準で512MB(最大4GB)、HDDは80GBで特筆するようなものはありません。CPUもシングルコアで非力ですが、Windows XPなのでこれでもビジネスでどうにか使えるレベルです。一般的な省スペース機並みのサイズ(本機は本来横置きなので、厳密には省スペースにはなりませんが)で、拡張スロットも4基(PCI-E(16)×1、PCI-E(1)×1、PCI×2)あり、ギガビットLAN、DVD-ROM搭載等、ビジネス機なら標準といったところです。FDDが付いているのには時代を感じます。 改めて筐体を見ると、ケースは上部カバーが後ろの2個のビスで止められています。ビスを外して上部手前にあるボタンを押してロックを解除すると、後ろにスライドしてカバーが外れるようになっています。その後の同社のPCでは、ビスを使用せずに側面のボタンを押してカバーを開ける構造になっているので、どうやら進化の途上にあったようです。カバーを外すとフロントパネルとドライブ類を含めたユニットを外すことができます。現在のようにまだフロントユニットが前に倒れるタイプでは無いので、こちらも進化の途上なのでしょう。DVDやFDDは補助金具でマウンタにロックするようになっており、HDDも取っ手の付いたマウンタがワンタッチで着脱可能です。しかもHDDマウンタは左右に開くと簡単にHDDの着脱ができます。これらはその後の機種でも踏襲されていて、ビスを一切使わずシンプルでメンテナンス性が良い構造を実現しています。私が気に入っているのもまさにそういった点です。昨今の日本企業の製品には見られないアイデアで、競争力を失った原因の一端を見た思いがします。 総括すると、本機はなかなか素性は良かったのに部品の選択を誤った結果、どうしようも無い駄作機になってしまった残念PCでした。(合掌!) <追記> lenovoはドライバを公開してくれているので、リカバリメディアの無い場合には本当に助かります。なお、本機のように同社の古いモデルでは、ドライバを展開しても自動的にインストーラが立ち上がらないので注意が必要です。起動ディスクのルートにSWTOOLというフォルダが作られ、中に各ドライバのフォルダが出来るので、その中のsetup.exe(セットアップファイル名は異なるかもしれません)を実行します。 きれいなマシンなので(私は美品に弱い・・・)、ついでに少々パワーアップすることにしました。CPUをシングルコアのCeleron 420からデュアルコアのCore2 Duo E4500に換装(最初はE7200に換装予定でしたが対応していませんでした。たぶん6000番台なら大丈夫かと思いますが・・・)、メモリーは2GB、HDDは160GB(2分割)にします。DVD-ROMはスーパーマルチタイプに変更。更に余っていたグラフィックカードGeForce7500LEを追加して、DVI出力もできるようにしました。元のスペックから考えても、妥当な線だろうと思います(十分過ぎる位?)。基本スペックから考えて、あまり手をかけ過ぎても無駄になってしまいます。実を言うとCeleron 420でも十分速かったと言うのが本音です。同じハードスペックなら、Windows Vistaや7と比べて体感的に明らかに速いと思えます。やはりXPは良いOSだとつくづく感じます。ただ、パソコンが増え過ぎて何に使うべきか、考えても皆目予定が無いのも困ったものです。
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