■画像操作/レイアウトソフト

●画像(フォトレタッチ・画像変換)ソフト

Photoshop
グラフィックソフトの中で最も有名かつ強力な機能を備えたソフトです。フォトレタッチが主目的ですが、あらゆる画像を扱うために豊富な画像モードを備えており、各種画像フォーマット間での変換が可能です。本ソフトで絵を描くこともでき、DTPでは必須のアイテムになっています。元は大変高価なパッケージソフトでしたが、今ではレンタル的な販売方式に変更されて、個人からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。

GIMP
フリーソフトながら、Photoshopに迫る強力な機能を備えたソフトです。フォトレタッチが主目的ですが、あらゆる画像を扱うために豊富な画像モードを備えており、各種画像フォーマット間での変換が可能です。本ソフトで絵を描くこともできます。標準ではCMYKをサポートしませんが、Separate+というプラグインを導入することで、RGBドキュメントをCMYKに変換することができます。一般ビジネスやホビー分野用途で不足は無く(むしろ超高機能)、何よりも無償提供されているのが素晴らしいと思います。インターフェースがPhotoshopほど洗練されていないようで、個人的にはやや使いづらい点もあり、初心者向けには他の簡易なペイントソフトをお勧めします。

●レイアウトソフト

Illustrator
最古参のドローソフトで、商業印刷に多用されているソフトです。広告やポスター等の作成に広く用いられており、主にページレイアウトソフトに使用する部品レベルのグラフィックを作成するのに使われます。FreeHandの開発終了により、DTP向けとしては唯一のドローソフトとなりました。

FreeHand
Illustratorと双璧をなす古参のドローソフトです。ページレイアウト機能やWebへの対応等、Illustratorには無い充実した機能を備えていましたが、既に開発を終了して久しく、終盤にはIllustratorへの移行を推奨していました。

PageMaker
DTPを最初に提唱したページレイアウトソフトです。既に開発を終了して久しく、終盤には後継のInDesignへの移行を推奨していました。

InDesign
今ではページレイアウトソフトのスタンダードとなりました。冊子等の商業出版物には必須のアイテムです。

QuarkXpress
以前はページレイアウトソフトの定番で、DTPによる商業出版物のほとんどがこのソフトで作られていましたが、2000年代に入ってからは開発の遅れ等からInDesignにその座を奪われました。

★画像変換について
WindowsやMacintoshで画像を扱う場合、その画像モードと保存ファイル形式に注意する必要があります。使用するアプリケーションがサポートしていない画像の場合は、開いたり貼り付けたりできない他、印刷できなかったり印刷に不具合が生じる場合があります。最近の高機能グラフィックソフトなら大抵の画像フォーマットに対応しているので、これらを使って画像を適切に変換することで他のアプリケーションで使用できるようになります。(EPSやドローについては非サポートの場合が多いので要注意!)

一般ユーザーがパソコンを使って家庭用プリンタで印刷する際は、特に画像モードを意識することはありませんが、これはRGBが前提ということでシステムが構築されているからです。しかし、RGBモードはコンピュータで標準的にサポートされているものの、商業印刷では技術的な面や歴史的背景もあってCMYKが標準となっています。そのため、印刷所に持ち込むデータはCMYKが原則です。 逆にCMYKで作成されたEPSファイル等は、通常のビジネスまたは家庭での使用の際には扱いにくい面もあります。DTPの現場以外ではRGBモードが主流で、ファイル形式は主にWindowsやMacintoshといったプラットフォームに依存する傾向があるからです。そのため、EPS/CMYKをサポートしないソフトウェアも多く、そのようなアプリケーションで利用するためには画像変換が必須になります。

COSMOLIGHTのイラスト集は、ビットマップ系はPSD(Photoshop)形式、ドロー系はAI(Illustrator)形式が標準です。バリエーションとしてJPEG形式とEPS形式を用意していますが、これらは標準を元にデータコンバートしたものです。JPEG形式は品質や解像度の面で制約されますが、汎用性が高いためにビジネスからホームユースまで多くのソフトウェアで幅広く活用できます。 EPS形式は本来商業印刷で使われるものなので、一般向けでは無いと考えた方が良いでしょう。