■ビットマップイラスト

手描きのイメージをそのままに…
イラスト集-Bシリーズはビットマップイラスト集です。ビットマップとは細かい点の集まり(画素)で構成された画像の事です。見たままのイメージをそのままデジタルの世界で再現したもので、あらゆる素材がビットマップの対象となります。COSMOLIGHTのビットマップイラスト集は、手描きの柔らかなタッチを活かし、様々な分野で活用頂けるようテーマ別に収録しました。

イラスト集-Bシリーズの中核となるのは、Adobe Photoshopで制作してそのまま収録したオリジナルのPSD版です。PSD版からはJPEG版やEPS版を作り出せるため、最も基本となるイラスト集として位置付けていて、実際に他のバリエーションはPSD版をコンバートしたものになります。PSD版の中にはマルチレイヤーで描いたイラストも含まれていて、イラストの活用の幅が更に広がります。それぞれのデータ形式について、もう少し詳しくご説明しましょう。

A.PSD(Photoshop)形式
イラスト作成時のデータです。PSD形式をサポートするアプリケーションを使えば、イラスト集を最も効果的に活用できます。マルチレイヤー(セル画を重ねたイメージ)を利用した複合イラストも収録されていますので、色々なバリエーションを手軽に利用できます。例えば複数の人物を描いたイラストでは、それぞれを独立して使うことができたり、複数のポーズを描いたイラストでは、別のポーズの絵を利用することができます。もちろん描き変えるスキルのある方なら、更なる応用も実現できるでしょう。また、マスク処理できるものはパスも作成済み(未適用)なので、クリッピングパスを適用すれば、例えば人物だけを別の背景に重ねることができます。画像モードはRGBで、解像度は300dpiです。PSD形式を扱えるソフトは多いので、イラストの加工を含めて応用を第一に考えている方にはPSD版をお勧めします。

B.JPEG形式
デジタルカメラの標準的なデータ形式でもあり、グラフィック系のアプリケーションならほぼ確実にサポートしています。そのため、ビジネスでもホーム用途でも、一番扱い易い形式です。JPEG形式は圧縮データになっているため、オリジナルよりもかなりデータ容量が小さくなります。ポータビリティに優れ、特にホームページ等の利用に適していますが、圧縮の際にイラストの品質が劣化(低圧縮率の場合は原版とほとんど見分けが付かない程度)するため、加工を繰り返すような場合は、あらかじめ非圧縮のデータ形式(WindowsならBMPやTIFF等)にコンバートすべきです。また、解像度情報を持たないため、印刷等の高解像度で利用する場合は注意が必要です。JPEG版のイラスト集は、PSD形式の基本イラストのみ(マルチレイヤーは非サポート)を収録しています。画像モードはRGBです。

C.EPS形式
商業印刷で利用される形式です。一般のソフトはCMYKの色モードもEPS形式もほとんどサポートしないため、専門的な用途限定と考えた方が良いでしょう。元絵がビットマップのため、EPS形式の中でもビットマップの特長だけが適用されます。マスク処理できるものはパスを作成済み(適用)のため、レイアウトソフト等に配置してそのまま使えます。従って、すぐに商業印刷に利用したい用途には最適と言えます。EPS版のイラスト集は、PSD形式の基本イラストのみを収録しています。画像モードはCMYKで、解像度は300dpiです。

なお、ドロー版のイラスト集-DにもEPS形式のバリエーションがありますが、そちらは本絵がドローのため、ドローの特長がそのまま適用されます。拡大・縮小による品質低下が無いため、DTPでの活用が主目的となります。