■EPUBによる書籍制作の流れ

一口にEPUB形式と言っても、実現できる書籍には様々な種類があります。大きく分けるとテキスト系とグラフィック系に二分されます。後はどちらかがメインの扱いで双方が混在した形です。私自身が実際にEPUB形式で書籍を作った感触では、Sigilは画像が混在したテキスト系に向いていると感じました。一般の雑誌のようなものを作るのに適していると言うわけです。元々EPUBは画像だけで構成するのが最も簡単に作れるので、それに特化したソフトとしてはLeMEが最適だと思っています。ただ、このソフトは編集機能が貧弱なので、画像ページは全て連番にしておき、まとめて製本してしまうのが最善です。見出しで目次登録ができるので、少しの手間で使いやすい電子書籍を作ることができます。

それならテキストも画像化すれば全てグラフィック系になるので、それで良いのではと思われるかもしれませんが、万一変更が出たような場合に修正が大変です。手軽に扱うにはテキストを自動的にページに振り分けるような機能が必要です。また、テキスト系なら拡大しても文字が見やすく、書籍のデータサイズもごく小さくできます。逆にグラフィック系ではデータ容量が増し、更に拡大してもきれいに見せようとすれば、テキスト系よりも遥かに膨大な容量となります。テキスト主体ならあまり良い選択肢とは思えません。画像なら簡単に本が作れますが、それは作り手側の単なる都合に過ぎず、読者からすれば手抜きにしか見えないでしょう。今の所、私自身がテキストに特化した電子書籍の予定が無いため、基本的な部分での解説になると思います。




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