■EPUBによる書籍制作に挑む

続いて、EPUB形式による書籍制作へと進みます。前にも書いたように、現在の最新書籍フォーマットはEPUB3です。EPUB2も混在している状況ですが、いずれはEPUB3が主流になるはずです。従って、EPUB3で書籍化できるソフトウェアの選別から始めました。実はまだ書籍を作るためのソフトはさほど多くは無く、制作した書籍もまともに表示することさえ十分では無いのが実情です。ツールはまだ発展途上の段階で、リーダーもオールマイティとは言えない状況の中で、少しでも安定した状態で書籍化できるソフトとして選んだのがSigilでした。インストールに関しては既に解説済みですから、セットアップが済んでいるものとして話を進めます。

Sigilはバージョンアップが頻繁に行われてどんどん高度化しており、私が始めて取り組んだ頃に比べてずいぶん複雑になりました。正直なところ前知識無しでは使いこなすのが難しく、方向性がよく見えない状況です。高度なことをやるには相応の知識が必要なのでしょうが、一方で手軽にEPUBの書籍を作りたいニーズもあるかと思います。例えば小説のように文章に特化したものと、写真集やマンガのように画像に特化したものでは、ツール自体も分けた方が分かりやすくて簡単に本を制作できるはずです。当然そうしたニーズに応えたツールもあるため、それらについても追って紹介したいと思いますが、とりあえずは何でもこなせる高度なツールとして、Sigilを調査することから始めます。




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