1.ビットマップイラスト集関連

(3) Photoshop形式とマルチレイヤー

Photoshop形式はAdobe社のグラフィックソフトPhotoshop(分類上はフォトレタッチソフト)で採用されているオリジナルの保存形式です。データ容量が小さく、Windows版とMacintosh版のPhotoshopでデータの互換性があることから、この形式をサポートするグラフィックソフトも数多くあります。特にDTPではPhotoshopは事実上のスタンダードであり、昨今ではビジネスからホームユースに至るまであらゆる分野で使われています。

マルチレイヤーはPhotoshopのバージョン3より導入された機能で、1つのファイルに含まれる画像が複数の層(マルチレイヤー)で構成されているものです。アニメーションのセル画を想像して頂ければ概念が理解できると思いますが、1つの透明な層(レイヤー)にイラスト等の画像が置かれていて、各レイヤーの透明部分(背景)が透けて下のレイヤーの画像が見えるようになっています。これにより、重なり合う複数の画像があたかも1つの画像のように見えるわけです。

ビットマップイラスト集Ver2.0以降では、メインとなるデータ形式にPSD(Photoshop)形式を採用したことにより、新たにPhotoshopのレイヤー機能を使って1つのファイルに複数の画像を収めることができるようになりました。組み合わせを変えることはもちろん、描き変えるのもより簡単になり、イラスト集を更に有効活用できるようになりました。